今年も勤労感謝の日に在宅ホスピス感謝祭を開催した。感謝祭とは、末期の患者さん・ご家族にご縁をいただき、人生の輝かしい最期を共有できる仕事をしている事への私たちからの感謝である。偶然にも同日は、「在宅医療の日」でもあることを今年知った。
第1部は、「葬儀屋さんとお医者さんの語る終活」の講演であった。メモリード葬祭ディレクターの沼光さんが、「最近は、家族葬・無宗教葬・直送などが増える傾向にある。お亡くなりになると、葬儀のことを次々に決めていかなくてはならない。」など現実的なお話をされた。私は、「老いて、どう生きるか?病いて、どう生きるか?良い死の条件」などについて語った。
第2部は、中尾・詫摩・行成の在宅医トリオによる恒例の「家族に乾杯!在宅医療泣き笑い」のスライドショーである。2014年に看取った印象に残る患者さん、在宅現場を紹介した。最後に参加者全員が、「紅葉」を歌い、来年の再会を願って今年の感謝祭の幕を閉じた。感謝祭が、少しでも自分の最期の生き方を考える機会になれば幸いである。